菅原由勢の前で発生、最悪の乱闘騒ぎ。ファンを守るためにスタンドに突入したウェストハム選手がいた

18日に行われたUEFAカンファレンスリーグのAZアルクマール対ウェストハム・ユナイテッドの試合は、0-1という結果で終わった。

菅原由勢が所属しているAZアルクマールは、敵地でのファーストレグで2-1と敗れており、ホームでは勝利が義務付けられていた。

しかし前半からなかなかクオリティの高いプレーができず、試合終了間際にウェストハムにゴールを許し、最終的に2試合合計3-1で敗退することになった。

問題となっているのは、この試合終了後に発生してしまった大きな暴動事件だ。

ウェストハム・ユナイテッドの選手やスチュワード、さらにサポーターなどが激しく揉み合いになる場面があり、ピッチ上にも黒いフードを被ったファンが乱入して大混乱に陥ったのだ。

『Daily Mail』によれば、この暴動のきっかけはAZアルクマールの過激なサポーターがアウェイ席に侵入し、ウェストハムのサポーターを襲撃したことだという。

それを見たウェストハムのミカエル・アントニオ、フリン・ダウンズ、ルーカス・パケタ、そしてサイード・ベンラハマがスタンドに入り、襲撃を止めようとしたそうだ。

そして、それに続こうとしていたほかのウェストハムの選手たちもいたが、止めようとする警備員や関係者と揉み合いになっていたとのことである。

なお、ウェストハムのGKアルフォンス・アレオラは以下のように話し、家族や友人がいるセクションがあったことから選手が心配していたと明かしたという。

アルフォンス・アレオラ

「家族が試合を見ていたんだ。彼らは事件の場所から少し離れていたが、我々は彼らのことを心配していた。

特にこのようなイベントにおいては、スタジアムの安全がもっとも重要だ。これはセキュリティの問題で、相手のサポーターにとってはオープンすぎる状況だった。最終的には彼らを止めることができた。

選手が介入しようとしたのは当然だ。家族やファンがスタジアムにいるとき、そんな暴動は見たくはない」

またウェストハムのデイヴィッド・モイーズ監督も試合後に以下のように話し、UEFAが制裁を検討することを願うと語ったそう。

デイヴィッド・モイーズ

「何が起こったのか、なぜ起こったのかは説明できない。ファミリーが集まるスタンドがあったので、選手も参加しなければならなかった。それがおそらくあの反応の理由だろう。

ウェストハムのファンはトラブルを望んでいたわけではないので、そのことでこの夜を暗くしたくはない。UEFAが何らかの措置を検討してくれることを願っている。

私の家族もそこにいた。友人もいた。そこから彼らが逃げてくれることを期待していた」

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幸いにしてその暴動はしばらくして終結したが、報道では町中で両チームのサポーターが暴力的な対立を起こしていたという。

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