岩手県内小学校の運動会は20日がピーク。新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行したのを受け、声出しの応援復活や家族の参観に制限を設けないなど、久々に平常時に近い形で準備が進んでいる。半面、暑さが増す中で児童の集中力や熱中症予防を考慮し、引き続き午前開催とする例もある。既に教育現場はマスク着用が「原則不要」となっており、各地で笑顔と歓声が戻りそうだ。
青空が広がる盛岡・上田小(和田英(まさる)校長、児童352人)の校庭で17日、全校児童が予行演習に臨んだ。さんさ踊りでは「サッコラ、チョイワヤッセ」と元気な声が響いた。
昨年の運動会は、さんさ踊りや応援で声を出せるのは一部児童だけ。今年はみんなが思う存分、出すことができる。6年の菊地汐音(しおん)さんは「声を出して応援するのも、されるのもうれしい」と張り切る。