廃屋の「残置物」がアートに変身 森山未來さんも出展、プロジェクト「なむはむだはむ」神戸で始まる

廃屋から見つけた神棚を再利用したアートを制作した森山未來さん=神戸市兵庫区梅元町

 朽ちて放置された空き家を建築家らが改装したアーティスト村「バイソン」(神戸市兵庫区梅元町)で、アートプロジェクト「なむはむだはむ」の展覧会「かいき!はいせつとし ミニ巡回展もしくは凱旋(がいせん)展!」が20日から始まる。廃屋から出てきた「残置物」を生かした作品など約30点が展示される。

 「なむはむだはむ」は、「子どもたちのアイデアを大人たちがなんとか作品にする」をコンセプトに、2017年にスタートした。ダンサーで俳優の森山未來さん=神戸市出身=らが活動している。

 今回は、2~5月に群馬県で開かれた「かいき!はいせつとし」で披露された作品の一部を展示する。

 会場には、子どもが考えたストーリーを基につくり出したユニークな作品が並ぶ。森山さん自身が取材した牧場の牛の映像や、文字などを加えた掛け軸、廃屋から出て来た神棚を再利用したアートなど、来場者を飽きさせない。

 森山さんは「子どものアイデアからこんな面白い作品が出来上がる。バイソンに遊びに来るついでに楽しんでもらえたら」と話していた。

 6月4日まで。午前11時~午後6時(入場は午後5時半まで)。観覧料は投げ銭方式。 (杉山雅崇)

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