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2022-23シーズンの欧州サッカーシーンは佳境を迎えつつある。
ここでは、『FourFourTwo』による、世界で最も優れたGK10人を見てみよう。
10位 エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ)
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批評家たちはアーセナル戦のオウンゴールなどを見て、彼は世界最高のGKのひとりと見なされるほど安定していないと言うだろう。
それらのプレーで彼を判断するのはかなり厳しいとはいえるが、シーズンを通した判断力のミスがあることは事実だ。
しかし、ビッグゲームプレーヤーとして、彼以上のGKはこの世に存在しないかもしれない。
9位 アンドレ・オナナ(インテル)
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今季のセリエAはナポリが大躍進したが、GKで最も傑出しているのはインテルのオナナだろう。
ナポリより守備力で劣るインテルは、このカメルーン人を大いに頼りにしている。
当初はサミール・ハンダノヴィッチの控えだったが、その後、CLでは7試合中5試合でクリーンシートを達成。2-0で負けたバイエルン戦でもインテルで最もよかった選手といえた。
スタッツ面でも優れたショットストッパーであることを証明。多くの人が彼と契約するメリットは足元にあると考えていただけにより印象的だ。
8位 ジャンルイージ・ドンナルンマ(PSG)
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PSGにはトップキーパーであるケイロル・ナバスと、確かな控えGKであるアルフォンス・アレオラがいた。
ドンナルンマはこの2人を追い出すことでビッグスターであることを証明するつもりだった。
スタッツ的にも多くの失点を阻止しており、PSGは前線からのプレッシングがないことから考えれば相当なものだ。
足元も悪くなく、ボックス内を支配できる。イタリア代表として欧州チャンピオンになっているが、25歳と若く、まだまだ上を目指す。
7位 マヌエル・ノイアー(バイエルン)
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彼は今季もうプレーしないが、このリストに入れないのはおかしいだろう。
今でも地上最高の選手のひとりであり、史上最も偉大なキーパーのひとりでもある。
信じられないことに、今でもスタッツ的に異常な存在である。今季もヨーロッパで最もショートパスを出すキーパーとして堂々の1位だったのだ。
そのスタイルは独特。36歳とキャリア晩年にさしかかっているが、いまだに素晴らしいショットストッパーであり、信じられないようなリーダーだ。
6位 ヤン・ゾマー(バイエルン)
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バイエルンのスターからもうひとりのバイエルンのスターへ。
ブンデスリーガでノイアー以外の最も優れた才能を買い求めるというのは、バイエルンらしいと言えるかもしれない。ただ、いまのゾマーはノイアー以上と言っても過言ではない。
このスイス人ショットストッパーは、大陸で最も尊敬される選手のひとりに成長した。
スタッツ的にもエリートであり、彼がゴールにいることで、前にいる若いディフェンダーたちに落ち着きをもたらしている。ノイアーが復帰したとき、2人がどのような競争を繰り広げるのかは興味深い。
5位 エデルソン(マンチェスター・シティ)
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彼はペトル・チェフ以降でプレミアリーグで最も影響力あるGKかもしれない。
ペップ・グアルディオラがクラウディオ・ブラボを獲得した際、ボールを操るタイプのキーパーは疑惑の目で見られた。
その役割を本当に果たすためには2度目の試み(ブラボの次にエデルソンを獲得したこと)が必要だったが、エデルソンにその価値はあったといえる。
このブラジル人を高く評価しない人間もいるし、それはある意味では妥当かもしれない。
だが、認めなければいけないのは、彼が常に一貫していることだ。チームの弱点と感じたことは一度もないし、シティを常に支えてきた。
そして、足元の能力はこのリストの順位を引き上げるものになっている。GKとしてだけでなく、サッカー選手としてもまったくもって素晴らしい。
4位 ニック・ポープ(ニューカッスル)
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イングランド代表の正GKでもないポープだが、今季のプレミアリーグで最も優れたGKであることは間違いない(代表守護神はエヴァートンGKジョーダン・ピックフォード)。
新加入として加わるとリヴァプール戦で退場になるまで15失点しか奪われていなかった。
もちろん、彼の前には素晴らしいディフェンス陣がいるが、ポープ自身も素晴らしい活躍をしている。
足元が悪いと批判されることもあるが、ニューカッスルのビルドアップに支障をきたすことはなく、ペナルティエリア外での守備ではスイーパー役としての能力の高さを示している(リヴァプール戦では退場になったが)。
優れたショットストッパーながら過小評価されてきた彼のことを残留争いではなく、欧州への争いのなかで見られるのはいいことだ。
3位 マーク=アンドレ・テアシュテーゲン(バルセロナ)
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今季のバルサは国内でほぼ完ぺきな戦いを見せている。
チャビ監督は、バルサらしいプレーをもう一度融合させた、ソリッドな守備も含めて。そう、このクラブのDNAは攻撃だけでなく守備でも素晴らしいプレーをすることなのだ。
今季のテアシュテーゲンは30試合時点の失点がわずか9。バルサはポゼッションに優れ、相手のチャンスを限定するとはいえ、これは驚異的だ。
2位 ティボー・クルトワ(レアル・マドリー)
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彼本人がこのリストに自分がいないことはリスペクトの欠如と言っていた時期もあるが、この12カ月はキャリアベストだったといえる。
シュートストップは世界最高水準にあり、30歳になってもパス能力を改善させている。
昨季のCL決勝でのパフォーマンスに代表されるようにクラブと代表チームでリーダーにもなっている。あのファイナルでのパフォーマンスはGK史上に残るものでもあった。
カリム・ベンゼマに次いで、レアルで2番目に重要な選手となったベルギー人がいかに特別な存在であるかを示すものであり、その尊敬を受けるに十分値する。
1位 アリソン(リヴァプール)
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素晴らしいパスレンジを持つアリソンはリヴァプールのプレーを後方から助けてきた。ゴールの起点となった数でそれを証明できる。
GKはポゼッション型とショットストップ型に大別できるが、そのリヴァプールには両方で世界最高のGKがいる。
今季のリヴァプールは苦しんだが、アリソンの1vs1はワールドクラス。スタッツ的には今季も9もの失点を防いできた。
また、ゴールキックを短くつなぐケースが多く、その2つのスタッツがマッチすることは非常に稀だ。
今季も一貫していた彼がいなければ、どんな順位になっていたかを考えると、リヴァプールファンはぞっとするだろう。
CL決勝に進出したインテルGKオナナとシティGKエデルソンはそれぞれ9位と5位にランクイン。
一方、今季のアーセナルの大躍進に貢献したアーロン・ランズデイルが入っていないのは意外。今後のランキング更新に期待したい。