官民で震災復興ツーリズムを推進 JR東日本や岩手県などが連携

 【東京支社】JR東日本や岩手県、復興庁などは7月、東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)を立ち上げる。各地の震災伝承施設と観光地を結ぶモデルコースを整備し、東北を周遊する旅行商品の開発や教育旅行の誘致を進める。官民が連携し、震災の風化防止や交流人口の拡大につなげる。

 JR東が事務局を務め、本県を含む太平洋側の東北各県や市町村、国や旅行会社、航空会社などが参画する見込み。伝承施設の見学や語り部の講話に、自然や文化、食や体験など多様な魅力を組み合わせて東北ファンの拡大を目指す。

 具体的には▽東日本大震災津波伝承館(陸前高田市)や世界遺産「平泉の文化遺産」(平泉町)の見学と漁業体験▽学ぶ防災ガイド(宮古市)や三陸鉄道「震災学習列車」とわんこそば体験(盛岡市)―などのルートが想定される。

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