3位同士の上位戦を制したのはランゲラック好守にユンカー2発の名古屋! 逆転負けの広島は初連敗【明治安田J1第14節】

明治安田生命J1リーグ第14節の1試合が20日に豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋グランパスが2-1でサンフレッチェ広島を下した。

23ポイントで並び、3位同士の名古屋と広島の一戦。互いに仕切り直しを図る上位対決となるなか、前節から先発もそれぞれ2点を変更して、譲れぬ戦いに挑んだ。

ボールの支配率こそ大差ないものの、広島が攻め込むシーンが多い展開となり、7分に味方とのパス交換でボックス左に抜け出した川村が右ポストを叩く左足。その流れからドウグラス・ヴィエイラがゴール右下を突く右足シュートを蹴り込んでいき、分厚い攻めに転じる。

名古屋としては粘り強い守備から押し返したいところだが、13分に左サイドからのクロスに飛び込んでいった稲垣のヘディング以外で目立ったゴールに迫る形をなかなか作れず。嫌な流れが続くが、GKランゲラックが相手のシュートをことごとく凌ぎ、勝機を繋いでいく。

だが、広島は35分にバイタルエリア右でFKのチャンスを獲得すると、キッカーの川村が左足で低い弾道のボールを蹴り込み、マテウスにヒット。軌道が変わったボールをゴール前の永井がクリアしようするが、そのままゴールイン。良いリズムで攻める広島が先制する。

畳みかけたい広島だが、セットプレーに活路を見いだしにかかった名古屋がマテウスの直接FKで反撃。その流れで右CKを手にした43分、キッカーを務めた和泉の右足キックにニアサイドの永井が頭で合わせると、ファーサイドにいたキャスパー・ユンカーのヘッドで追いつく。

ランゲラックの好守にキャスパー・ユンカーのワンチャンスでスコアをイーブンに戻した名古屋はハーフタイムを挟むが、その勢いで逆転。48分、ボックス左のパスに反応した森下が越道に走り勝って左足で折り返すと、佐々木と競りながらキャスパー・ユンカーが押し込んだ。

キャスパー・ユンカーにハットトリックのチャンスも許すなかで、何とか凌ぎ、追いすがる広島は交代カードも駆使して、再び攻勢を強めるが、前半ほどフィニッシュに持ち込めず。それを尻目に交代に動いた名古屋も前の守備強度を高めながら、決めれば大きな3点目を狙う。

前がかる広島だが、残り時間が少なくればなるほど名古屋の守り切る意識も高まり、崩し切れず。今季無敗のホームで仕切り直しに成功した名古屋が広島を初連敗に追いやり、上位戦線に踏みとどまっている。

名古屋グランパス 2-1 サンフレッチェ広島

【名古屋】

キャスパー・ユンカー(前43、後3)

【広島】

川村拓夢(前37)

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