井原監督初陣の柏が首位相手にドロー…神戸は大迫10ゴール目も痛恨のOG【明治安田J1第14節】

明治安田生命J1リーグ第14節、柏レイソルvsヴィッセル神戸が20日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

ホームで行われた前節の横浜FC戦で力なく敗れ、17日にネルシーニョ監督の退任を発表した柏。後任である井原監督はシステムこそ[4-2-3-1]を継続も、三丸、椎橋に代えて川口、山田を先発に抜擢した。

一方で、前節はサンフレッチェ広島との上位対決を制して首位キープに成功した神戸。その試合からスタメンは変わらず、絶好調の大迫を1トップに据えた[4-3-3]を採用している。

立ち上がりから小屋松がいきなり神戸ゴールを脅かすなど、監督交代で勢いを出したい柏が攻勢を仕掛ける展開に。一方の神戸も8分に佐々木がクロスバー直撃のシュートを放ち、互いが好機を作り出す。

出足の早い柏に手を焼く神戸だったが、24分に左サイドの汰木からのクロスをボックス右で受けた武藤が、落ち着いて中央の大迫へプレゼントパス。これを冷静にゴール左隅へ決めた大迫は早くもシーズン10ゴール目を記録することになった。

リードを許した柏は29分にCKから片山がヘディングシュートを狙うが、枠を捉えられず。マテウス・サヴィオを中心とした攻撃で押し込む展開を作りはするものの、神戸の集中した守備を攻略できないままハーフタイムを迎えた。

ホームでの連敗を避けたい柏は57分にフロートを投入し、点を取る姿勢を明確に。62分には分厚い攻撃から最後は戸嶋がボックス内でシュートを放ったが、山川のブロックに防がれた。

ここまで集中した守備で耐えていた神戸だが、まさかの形で同点を許す。66分、左サイドで相手のプレッシャーを受けた本多がGK前川へ苦し紛れのバックパスを送ると、これが大きくずれたことでそのままゴールへと吸い込まれた。

幸運な形で追いつき勢いを増した柏は、直後にもフロートに決定機が訪れたが、GK前川がセーブ。神戸はパトリッキを投入してカウンターを狙うが、柏のプレッシャーを受けて思うような展開を作れない。

82分にはフロートがフィジカルを活かしたカットインからシュートを狙ったが、これは惜しくも枠外に。その後もフロートの推進力を活かした攻撃で神戸ゴールを脅かし続けたが、逆転までは至らず、1-1のドローに終わった。

井原監督の初陣で首位相手に1ポイントを得た柏は勝利こそ得られなかったものの、ポジティブな新体制スタートに。一方の神戸は先制をしながら痛恨のミスで逃げ切り失敗となった。

柏レイソル 1-1 ヴィッセル神戸

【柏】

OG(後21)

【神戸】

大迫勇也(前24)

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