日本フィルハーモニー交響楽団、岩手県と協定 都道府県では初

協定締結を記念し、バイオリンを奏でる木野雅之さん(左)、平井俊邦理事長(右)ら

 東日本大震災被災地に癒やしの音色を届けてきた日本フィルハーモニー交響楽団(東京、平井俊邦理事長)は19日、岩手県と連携協定を結んだ。都道府県レベルとの締結は全国初。音楽を通じた本県との交流を続け、未来を担う子どもたちの育成などに力を入れる。

 平井理事長(81)が楽団メンバーと県庁を訪れ、達増知事と協定書を交わした。締結を記念し、ソロ・コンサートマスターの木野雅之さん(59)がバイオリンを演奏した。

 協定は▽クラシック音楽による文化芸術の振興▽子どもの育成▽震災復興の推進―などを盛り込む。達増知事は「文化的に豊かな地域となるよう取り組んでいく」と述べ、平井理事長は「子どもたちの笑顔をテーマに一緒に事業をつくり、人材を育成していきたい」と展望した。

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