愛する足利盛り上げたい 高校生グループ「あしもり隊」、6月末まで写真展

写真展の準備をするあしもり隊写真部のメンバー

 【足利】地域活性化に取り組む市内の高校生グループ「あしもり隊」は本年度、分隊の「あしもり隊写真部」を結成し、19日、JR足利駅構内で第1回写真展を始めた。足利の魅力を広く知ってもらうことが狙い。同隊写真部のメンバーは「今後も写真を通して、愛する足利を盛り上げたい」と意欲的だ。展示は6月30日まで。

 あしもり隊は2021年6月、足利工業高と足利清風高の生徒14人で結成した。生活路線バス「あしバスアッシー」のラッピングやキッチンカーを使ったイベントの開催などに取り組み、知名度は向上している。昨年度は計6校の生徒約22人が参加。本年度は総勢109人で活動する予定という。

 「写真部」結成は、足利高写真部が市地域創生課から「魅力を写真で発信してほしい」と依頼されたことがきっかけ。部員28人のうち、11人が「面白そう」と参加を決め、分隊とした。昨年は準備期間とし、講師の写真家からレクチャーを受け、撮影会を行った。

 今回の写真展では、昨秋から今春にかけて撮影した計18点を展示した。史跡足利学校や鑁阿(ばんな)寺といった観光名所、カフェや鉄道を対象とした。中橋の下部にスポットを当てるなど、ユニークな視点で切り取っている。

 副部長の同校3年秩父啓太(ちちぶけいた)さん(17)は「これまでも市内で撮影をしてきたが、新しい風景を撮影するのが難しかった」と振り返った。同じく副部長の同2年森戸彩羽(もりといろは)さん(16)は「足利の良さを多くの人に伝えていきたい」と笑顔を見せた。

写真展の準備をするあしもり隊写真部のメンバー
写真展を初開催したあしもり隊写真部のメンバー

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