コオロギ、サソリ、シルクワーム…。最近何かと話題の食用の「虫」をそろえた自動販売機が、神戸市長田区戸崎通3の「メガネ宝石トケイ西條」にある。商品は、さまざまな虫の「ミックス」を含めて12種。「食料危機への切り札」とも言われる昆虫食を自販機で手軽に挑戦してみては？
創業から半世紀を超えた同店は、宝飾・時計の販売のほか、安価で腕時計の修理を手がける。
宝飾品とはミスマッチだが、食用昆虫の自販機を設置したのは昨年夏のこと。テレビで昆虫食に興味を持った店主の西條勝博さん（61）が、食用の昆虫を扱う業者と連絡を取り、店舗前に並ぶ自販機コーナーの一部を「虫」専用にした。
自販機のショーケース部分は、コオロギやバッタに加え、ゲンゴロウとサソリ、タガメの3点セット、タランチュラなどの写真が並び、強烈な品ぞろえだ。
西條さんは「ほとんどの人が食わず嫌いなだけだと思う。食べやすいように油で揚げたり、味付けしたりされた商品ばかりなので、ぜひ食べてみて」と話す。
甲殻類アレルギーなどの人は注意が必要。値段は800～2700円（税込み）。（杉山雅崇）
