JR谷川駅(兵庫県丹波市山南町池谷)や周辺で21日、グルメや音楽を楽しむイベント「サン・マルシェ」(神戸新聞社など後援)が開かれ、神戸新聞で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん マルの真夏のプレゼント」の主人公・マルが駆けつけた。マルはJR加古川線に乗って会場を訪れ、同線の利用促進もPRした。
山南地域の住民有志らでつくる実行委員会が主催し、3回目。同実行委がマルの来訪を依頼し実現した。
マルは谷川駅の隣の久下村駅(同市山南町谷川)から乗車。偶然乗り合わせた乗客らは驚き、「マルだ」と喜んだり、携帯電話で写真を撮ったりしていた。谷川駅に到着すると、親子連れらが駆け寄り、マルと一緒に写真に納まった。
娘や母と乗車していた同県加東市の女性は「まさかマルと同じ電車に乗ることができるなんて。旅行みたい」と感動していた。
マルシェ会場にはハンバーガーやピザ、りんごあめなど約10店が並び、家族や友人グループで味わっていた。マルとの記念撮影会もあった。
チラシを見て訪れた山南中2年の生徒2人は「普段あまり食べられないハンバーガーといちご大福が目当て。地元でマルシェがあって、うれしい」と話した。(谷口夏乃)