【インドネシア】兼松、物語コーポレーションと外食事業[サービス]

総合商社の兼松は19日、外食大手の物語コーポレーション(愛知県豊橋市)、インドネシア企業ワルガジャヤグループ傘下プロスペクト・モーターとの間で、合弁契約を締結したと発表した。同国で外食運営事業を行う。

物語コーポレーションによれば、兼松本社、現地法人の兼松トレーディング・インドネシア、プロスペクト・モーターの3社が設立した合弁会社アグラパナ・ニアガ・グミラン(ANG)の発行済み株式6,500株(65%)を、物語コーポレーションが取得。取得額はアドバイザリー費用などを含め約2,300万円。

物語コーポレーションはさらに、ANGが実施する第三者割当増資を引き受ける。引受額は約3億900万円。第三者割当増資に伴う新株発行や定款変更などの一連の手続きは5月31日に完了する見通し。

物語コーポレーションの出資や増資に伴い、ANGの株主構成は、物語コーポレーションが65%、プロスペクト・モーターが25%、兼松が10%となる。

ワルガジャヤグループは繊維事業を発祥とし、自動車製造・販売事業、化学品・紙パルプ事業、運輸・倉庫事業、不動産事業、食品事業など多岐にわたる事業を、インドネシア国内を中心に展開。兼松は、同グループと繊維事業から協業しており、インドネシアでANGを含む多くの合弁事業を手がけてきた。

兼松はまた、物語コーポレーションとも創成期から主に食材の供給を通じて関係を構築してきた。兼松は声明で、各社の機能で補完し合い、インドネシア市場においてスピード感を持って事業を展開する方針を示した。

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