【マレーシア】イオンマレーシア、1~3月期は増収増益[商業]

イオンマレーシアが18日発表した2023年第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が前年同期比10.5%増の11億684万リンギ(約337億円)、純利益が36.1%増の3,818万リンギだった。消費意欲の回復と祝祭関連の購入増が増収増益につながった。

事業別売上高は、小売りが9.8%増の9億4,140万リンギ、不動産管理サービスが14.5%増の1億6,540万リンギ。

小売部門では新型コロナウイルスの「エンデミック(日常的に流行する感染症)」への移行に伴う消費者の支出拡大や春節(旧正月)商戦の活況が好調な業績に寄与。不動産管理部門では、消費者心理の好転による入居率の改善が増収をもたらした。

今後の戦略については、生鮮食品や自社ブランド商品の拡充、既存の事業モデルにデジタルインフラを導入した「イオン・リビングゾーン」の開発などを通じて、増収を確保する方針。太陽光発電システムの設置や効率的な廃棄物管理方法の導入など、サステナブル(持続可能)な取り組みにも力を入れていく考えだ。

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