一生の友つくりたい 4年ぶりに海外派遣、オーストリアから27人来日 那須塩原

ホストファミリーと交流するリンツ市・オウホフ校の生徒(左)

 【那須塩原】市中学生海外交流事業の一環として、姉妹都市であるオーストリア・リンツ市から来日したオウホフ校の生徒27人が19日夜、西那須野公民館でホストファミリーと対面した。生徒の海外派遣は新型コロナウイルス禍のため2020年度から中断していたが、4年ぶりに復活した。

 市は明治時代にドイツ公使や外相を務めた青木周蔵(あおきしゅうぞう)の別邸があり、ドイツ貴族の令嬢と再婚した子孫がリンツ市に住んでいる縁で05年度から市内中学生の派遣を開始。16年6月にはリンツ市と姉妹都市協定を結んだ。

 対面式では磯真(いそまこと)市教育部長が「たくさんの思い出をつくってください」とあいさつし、箒根学園9年室井玲音(むろいれお)さん、三島中3年高嶋柚葵(たかしまゆずき)さんが「会えるのを楽しみにしていました。日本のことをたくさん教えたい」と歓迎の言葉を述べた。

 オウホフ校の生徒は関係者への感謝を込めて「花は咲く」を日本語で歌い、ホストファミリーの生徒とワルツを踊るなどして交流。メリッサ・コフさんは「日本とオーストリアの架け橋になり、一生の友達をつくりたい」と抱負を語った。

 一行は市内の家庭にホームステイしながら25日まで滞在。市内中学校・義務教育学校に登校し、学校生活や日本文化を体験する。

© 株式会社下野新聞社