解散総選挙か補選か 長崎4区・新3区 両にらみも

 北村誠吾衆院議員=長崎4区=の死去に伴い、次の選挙は、新たな区割りによる解散総選挙か、残任期間を務める4区での補欠補選(10月10日告示、同22日投開票)の2パターンがある。取り沙汰される解散の時期次第で、立候補者らは新旧選挙区を両にらみで準備する必要も出てくる。
 衆院小選挙区の定数を「10増10減」した昨年末の区割り変更で、長崎県内では、佐世保市を中心とする4区の5市町と3区の6市町が新3区として再編された。次期衆院選から適用される。
 自民県連は早期の衆院選を見据えて新長崎3区支部長(公認候補)を公募。選考委員会を20日に開き、元農相の長男と県議の2人を候補に選出した。28日の選挙対策委員会などを経て党本部に上申する。
 ただ、党本部が新支部長を決定した後も解散がなければ4区の補選が行われる。その場合、新支部長が4区の公認候補となる選択肢が出てくる。しかし、選考委には3区関係者が含まれ、4区と直接関係がない委員の意向も反映した公認候補となるため、協議の余地が生まれるとみられる。
 県連の前田哲也幹事長は「補選の前に衆院選があると想定している。(補選が近い)時期がくれば検討しなければならないが、現時点で補選は考えていない」としている。

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