ゼレンスキー大統領「広島の街 ウクライナと似ている」78年前の広島と重ねる サミット閉幕

G7サミットに合わせ、広島を電撃訪問したウクライナのゼレンスキー大統領は、記者会見で78年前の「広島」とロシアに破壊された街を重ね合わせました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「わたしは、『人影の石』にならんばかりの危機に陥っていたことのある国から来ました」

21日夕方、広島市の平和公園を訪れ、原爆資料館も視察したウクライナのゼレンスキー大統領―。岸田総理とともに原爆慰霊碑に花を手向けました。

小林康秀 キャスター
「これから国際会議場でゼレンスキー大統領の記者会見が行われます。報道陣が今、その中に向かっている状況です」

ゼレンスキー大統領
― 原爆資料館をご覧になったわけですけれども、印象に残った資料などありましたら教えていただきたいと思います。
「破壊された街の写真が(ウクライナ東部の)バフムトに似ていた。何も生きているものがおらず、すべての建物が破壊されている」

また、ゼレンスキー大統領は、毎日のようにウクライナの子どもたちの写真を見ていると明かし、「原爆に遭う前の小さい子どもたちの写真を見ると涙がでます」と述べました。

そのうえで、「今の広島のように平和な街に再建されることを夢見ている」と話しました。そして、今回の訪問で多くの国に支持を訴えることができたと成果を強調しました。

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