自動車教習にAIを応用 遠野ドライビングスクールが導入へ

 

 遠野市青笹町の遠野ドライビングスクールは6月1日に、人工知能(AI)と自動運転技術を応用した「AI教習システム」を導入する。レーザーセンサーや車内カメラを組み合わせ、指導員が同乗しなくても各種運転技能を判定することができる。運転感覚を回復させるためのペーパードライバー講習で役立てる方針。将来的には現場の人手不足解消も期待される。

 同システムを提供するAI教習所(福岡県大野城市、江上喜朗社長)によると、導入は東日本で初めて。当面は教習車1台で「AIペーパードライバー講習」を実施する。

 運転講習中は、車上に搭載する「ライダー」というレーザーセンサーと地図、映像を組み合わせて車の位置を正確に測定。受講者は音声ナビに沿って運転する。対向車線へのはみ出しや急加速などがあれば警告音が鳴り、リアルタイムでタブレットに記録される。

 車内カメラで、受講者の安全確認の動作も判定。速度超過時や障害物に接近した時は自動補助ブレーキが発動し、指導員も目視できる場所にいて、安全な講習をサポートする。

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