グアルディオラ監督が「初指揮したシティのスタメン」覚えてる?アグエロ、ストーンズ…

ついにイングランド・プレミアリーグの三連覇を決めたマンチェスター・シティ。さらにチャンピオンズリーグ、FAカップも決勝に進出しており、国内外三冠に近づいている。

そのチームを率いているのがジョゼップ・グアルディオラ監督。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンを指揮した後にマンチェスター・シティへやってきて、世界最高クラスのクラブを作り上げている。

今回はそのグアルディオラ監督が就任してから初の公式戦となった2016-17シーズンの開幕戦、サンダーランドとの試合のスタメンを振り返ってみよう。

GK:ウィリー・カバジェロ

ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任してから、ジョー・ハートが突如ポジションを失うことになった。そしていきなり第1キーパーに抜擢されたのがこのアルゼンチン人のベテランGKだった。

その後クラウディオ・ブラボが加入したものの、彼もあまりうまく行かなかったのでこのカバジェロが再びレギュラーに復帰している。現在はサウサンプトンに所属しているが、今季限りで退団するとのこと。

右SB:バカリ・サニャ

2014年にアーセナルからマンチェスター・シティに加入してきたドレッドヘアのフランス代表サイドバック。この2016-17シーズンは彼にとってマンチェスター・シティでの最後の年となった。

2017年夏に退団した後は無所属の時期を経験し、2018年1月にベネヴェントと契約。ただセリエA残留に失敗し、後にアメリカ・メジャーリーグサッカーを戦うモントリオール・インパクトに移籍した。2019年に現役引退している。

CB:ジョン・ストーンズ

ストーンズはジョゼップ・グアルディオラ監督がマンチェスター・シティに就任してから初めてのマーケットで獲得された選手だ。後方からゲームを作るスタイルを実現するためのピースであった。

それから7年が経ち、紆余曲折はあったものの現在もマンチェスター・シティの欠かせない戦力となっており、スタイルの根幹となっている。今季はますます素晴らしい役割を担っているように見える。

CB:アレクサンダル・コラロフ

強烈な左足のシュートを持っていた名サイドバックのアレクサンダル・コラロフ。このシーズンの初戦ではセンターバックとして起用されたが、1年後には放出されることになった。

ただベテランとなって移籍したイタリア・セリエAで大きな成功を収め、ローマとインテルに所属。2020-21シーズンにはスクデット獲得に貢献し、昨年現役を引退している。

左SB:ガエル・クリシ

バカリ・サニャと同じようにアーセナルからマンチェスター・シティへと加入したフランス代表の左サイドバック。彼も出場機会は少なくなかったものの、このシーズンを最後に退団することになった。

その後はトルコに渡ってイスタンブール・バシャクシェヒルでプレー。3年を過ごしてリーグ優勝にも貢献した。現在37歳の彼はスイスリーグのセルヴェッテに所属している。

MF:フェルナンジーニョ

ジョゼップ・グアルディオラ監督に最も信頼された守備的MFの一人と言えるフェルナンジーニョ。一時は間違いなく世界最高の掃除屋であったし、イエローカードを避けながらボールを奪う力は芸術的だった。

シティでの晩年はセンターバックとしても起用されるなどチームに大きく貢献。そして2022年に古巣でもあるアトレチコ・パラナエンセに復帰し、コパ・リベルタドーレスの決勝進出に貢献している。

MF:ダビド・シルバ

フェルナンジーニョと同じようにジョゼップ・グアルディオラ監督の下で戦術の要となった小さなスペイン人MF。流動的なポジショニングと高いクオリティのチャンスメイクはまさに天才であった。

2020年に彼はスペインに戻ることを決め、レアル・ソシエダに移籍。今季は久保建英とチームメイトになっている。

MF:ケヴィン・デ・ブライネ

ジョゼップ・グアルディオラ監督の就任から1年前に加入したデ・ブライネ。チェルシーで結果を残せなかったことから不安視されたものの、シティでは世界最高の司令塔として名を馳せた。

全盛期のダビド・シルバを超えるような影響力を発揮し、数多くのアシストとゴールでチームの勝利に貢献し続けている。

WG:ラヒーム・スターリング

2015年に4900万ポンドで獲得されたスターリング。リヴァプール時代はスピードあるウインガーというイメージだったが、シティでは課題と言われた得点力を向上させ、2019年までは中心的な役割を果たした。

ただその後信頼を失ったことから昨年チェルシーへと移籍。そちらでは継続的に出番こそ獲得しているものの、チーム自体が稀に見るような低迷を見せており、彼自身も調子が上がっていない。

WG:ノリート

ジョゼップ・グアルディオラ監督が行った補強のなかで数少ない大失敗となったノリート。セルタ・デ・ビーゴから1380万ポンドで獲得され、プレミアリーグデビューの3日後にチャンピオンズリーグのプレーオフで活躍した。

しかしその後イングランドのサッカーに全く馴染むことができず、1年後の夏に退団した。現在はスペイン2部のイビサでプレーしている。

FW:セルヒオ・アグエロ

グアルディオラ監督の下でも記録的なゴール数を叩き出したアグエロ。プレースタイルは指揮官の望むものではなかったはずだが、その違和感がシティの強みにもなった。

【関連記事】アーセナルからマンチェスター・シティへ。「ライバル間で直接移籍したスター」6名

2021年には契約満了を迎えてバルセロナへと移籍したが、親友リオネル・メッシはPSGへと去り、そしてアグエロ本人も不整脈が再発したことで引退を余儀なくされている。

© 株式会社ファッションニュース通信社