冨安健洋もピンチ?アーセナル、ジョアン・カンセロを獲得へ…シティとバイエルンで戦力外扱い

イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、マンチェスター・シティからバイエルン・ミュンヘンへとローン移籍しているポルトガル代表DFジョアン・カンセロの獲得を検討しているとのこと。

今季はプレミアリーグで長く首位を走ってきたものの、終盤戦になってマンチェスター・シティに逆転を許し、優勝を逃す可能性が高くなっているアーセナル。

特に最終ラインには怪我人が続出しており、終盤戦のハードスケジュールに対応するのが難しくなってしまったとも伝えられている。

『Telegraph』によれば、アーセナルのミケル・アルテタ監督は最終ラインの層を厚くするため、そしてクオリティを高めるためにジョアン・カンセロの獲得を希望しているとか。

ミケル・アルテタ監督はかつてマンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチを務めていた経験があり、ジョアン・カンセロともともに働いていた。

ただ、昨季の開幕前にアーセナルはガブリエウ・ジェズスとオレクサンドル・ジンチェンコの両名を獲得しているため、「マンチェスター・シティはライバルに再び選手を放出することに消極的になるのではないか?」との懸念もあるという。

もしジョアン・カンセロがアーセナルに加入した場合、右サイドバックを務めてきたベン・ホワイトや冨安健洋などは厳しいポジション争いに直面することになりそうだが…。

ジョアン・カンセロは1994年生まれの28歳。かつてはベンフィカの下部組織に所属していたが、トップチームにはマキシ・ペレイラがいたためにほとんどをBチームで過ごしていた。

そして2014年にリーガのバレンシアへと移籍して活躍すると、その後インテル、ユヴェントスを経て2019年にマンチェスター・シティへと加入。

ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でボランチのように振る舞う「偽サイドバック」の役割を与えられ、一時期は「カンセロ・ロール」という名前までつけられていた。

ただ今季はそのジョゼップ・グアルディオラ監督と対立したと伝えられており、この1月にはバイエルン・ミュンヘンへと買い取りオプション付きのローンで移籍。

しかしドイツ・ブンデスリーガでも主力にはなれておらず、いまのところバイエルン・ミュンヘンは6000万ポンドと伝えられる買い取りオプションを行使する可能性はないとのこと。

【関連記事】アーセナルからマンチェスター・シティへ。「ライバル間で直接移籍したスター」6名

カンセロには現在バルセロナも関心を持っているとのことだが、クラブの財政があまり良好でないこともあり、ローンでの獲得を希望しているそうだ。

© 株式会社ファッションニュース通信社