●となみ野の生産組合と連携
セブン-イレブン・ジャパン(東京)は、JAとなみ野アルギットにら生産組合、JA全農とやまと連携し、ニラの栽培過程で刈り取り処理されてきた部分を活用して、おにぎりやスープなど3品を商品化した。生産組合にとって、収益向上につながる初の取り組み。23日に北陸三県のセブン-イレブン337店鋪で3品を発売し、南砺市内で園児の収穫体験や店頭でのPRを繰り広げた。
海藻アルギットにらは、栽培に天然海藻肥料が使われ、肉厚で食感が良いことが特徴となっている。活用されたのは、これまで生産組合がニラの出荷時期を調整するために刈り取って廃棄してきた部分。寺西雅典組合長は「味は濃厚で出荷品と同等だ」と説明する。
昨年、栽培過程の事情を知ったセブン-イレブン側が「もったいない」と活用を提案。「韓国風海苔(のり)おにぎり旨辛(うまから)ニラ」(151.2円)と「ニラと旨辛だれのやわらか豚肉」(313.2円)、「旨辛チゲスープ」(378円)を商品化した。
いずれも、ニラの食感と風味と相性のよい、ピリ辛の味付けを楽しめる。
●南砺の園児が収穫体験
発売に合わせ、南砺市高瀬のニラ畑では地元の「寺子こどもえん」の園児9人がニラの収穫体験を楽しんだ。
同市吉江中のセブン-イレブン南砺角田店では、法被姿の寺西組合長ら生産組合の3人をはじめ、同社の社員、全農とやまの職員が店頭に立ち、買い物客に新商品3品をアピールした。