十八銀元頭取、長崎商議所元会頭 野﨑元治氏が死去 95歳 

野﨑元治(のざき・げんじ)氏

 十八銀行(長崎市、現在の十八親和銀行)の頭取や長崎商工会議所会頭などを歴任した野﨑元治(のざき・げんじ)氏が20日午前2時2分、老衰のため兵庫県芦屋市の老人ホームで死去していたことが分かった。95歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。
 東大法学部卒。1951年に旧大蔵省に入り、外務省在インド日本大使館、アジア開発銀行(本部マニラ)など主に国際金融畑のキャリアを歩んだ。72年には長崎税関長を務めた。
 82年に退職後、89年に旧十八銀に副頭取として招かれ、翌90年に頭取に就任。バブル経済崩壊後、全国で金融機関の破綻・再編が相次ぐ中、営業拠点集約や収益力強化を図り、銀行経営の安定化に尽力した。2000年に会長に退いた。
 長崎商議所会頭(1997~2004年)や県観光連盟会長(01~15年)など務めた要職は数多く、本県経済界をけん引。03年に勲三等旭日中綬章を受けた。
 17年に長崎市から、家族の住む芦屋市に転居していた。

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