青森県弘前市とつがる弘前農協、相馬村農協(ともに同市)などは24日、スーパーマーケットなどに並ぶ値頃な中小玉サイズのサンふじリンゴを、地域ブランドの機能性表示食品として来年1月から全国販売すると発表した。ブランド名は「ひろまる」。内臓脂肪を減らす機能を表示し「弘前リンゴは健康にいい」というイメージを広めて消費拡大を目指す。
市などは、農業・食品産業技術総合研究機構や弘前大学と健康効果を研究。今月10日、「1日に1.5個食べると内臓脂肪を減らすプロシアニジンが必要量の50%摂取できる」との内容で、消費者庁に機能性表示食品の届け出を終えた。
「ひろまる」は、リンゴ生産量全国1位の弘前市のリンゴを丸ごと食べることで健康の輪が全国に広まる-という思いを込めた。サンふじの赤が映えるよう真っ黒なラベルにし、シンボルマークはこぎん刺しや太陽の光などをイメージ。4個入りと6個入りの2種類のパッケージで販売する。
来年は全国14カ所で販促キャンペーンを行う。今後は他のリンゴ移出業者にも加わってもらい、共通のラベルで販促を図る。
市によると、20~40代の果物摂取量が全国的に少ない半面、子育て世帯などの健康志向は高いという。24日に市役所内で発表会見した桜田宏市長は「機能性表示は(内臓脂肪を減らすために食べるという)動機付けになる。食べきりサイズのリンゴを丸かじりしてほしい」と語った。