【小山】「ふるさと学習」の一環として、かつて地元で盛んだった養蚕を通して本場結城紬(つむぎ)などの地域の伝統文化を学ぶ絹義務教育学校で23日、「蚕のお迎え式」が行われた。
1、2年生計51人が参加し、JAおやまが提供した「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」約2千匹と対面した。
講師として出席した福良、元養蚕農家野沢正義(のざわまさよし)さん(82)の指導の下、児童は同校の敷地内で栽培された桑の葉を蚕に与えた。
2年添野蒼翔(そえのあおと)君(7)は「蚕の成長を見ながら、桑の葉をあげていっぱいお世話を頑張りたい」と意気込んだ。野沢さんは「みなさんで蚕をよく観察して見守ってください」と呼びかけた。
蚕は同校1階のワークスペースに設置した「蚕の部屋」で育てる。