伝統工芸、触れるきっかけに 長沼小で「真岡木綿」の種まき 真岡

木綿の種を植える長沼小児童

 【真岡】長沼小の全校児童が22日、真岡木綿を学ぶ一環で校内の花壇に木綿の種を植えた。秋に綿花を収穫し、地元の伝統工芸について知識を深めていく。

 各学年の花壇に集まった児童約130人は、テープを伸ばして種を植える間隔を保ちながら、丁寧に土の中に埋めていった。

 6年坂田愛実(さかたまなみ)さん(12)は「祖父から聞いて真岡木綿があることは知っていたが、体験は初めて。どんな風に育っていくのか、収穫も楽しみです」と笑顔を見せた。

 市は、若い世代がまちづくりを考える「もおか若者会議」を展開しており、昨年度の活動の中で、真岡木綿を通じた郷土愛の醸成が提案として挙がった。

 同会議のメンバーである堀込、会社社長鈴木成人(すずきなるひと)さん(44)は「せっかく地元にある貴重な伝統工芸なので触れてもらうきっかけを作りたかった」と学校の取り組みを喜んだ。

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