24日午後6時半ごろ、羽咋市旭町の民家に男が押し入り、家人の80代男性と70代妻に刃物のようなものを突き付けて「金を出せ」などと脅した。夫婦が拒否したところ、男は何も取らずに逃走した。夫婦にけがはなく、羽咋署と石川県警捜査1課は強盗未遂容疑事件として男の行方を追っている。
羽咋署によると、男は帽子をかぶり、上下黒っぽい服装で、民家のインターホンを鳴らし、玄関から入ってきた。男性と妻が応対したところ、刃物のようなものを示した。男性は「包丁のように見えた」と説明している。男はJR羽咋駅方面に走って逃走したとみられ、妻が110番通報した。
●周辺住民「目撃した」
現場は羽咋署や羽咋市役所近くの住宅街で、民家の周辺には規制線が張られ、捜査員が慌ただしく出入りした。
民家近くで店舗を営む30代男性は午後6時半すぎ、走り去る50代ぐらいの男を目撃したという。男性は「見掛けない男だったので何をしているのかなと思った。もし犯人だったらぞっとする」と話した。近くに住む70代女性は「外に出たら警察官が大勢いて、何事かと思った」と不安そうな表情を浮かべた。
県警は周辺住民にメールなどで注意喚起した。
