チェルシーの新オーナーに就任したトッド・ボーリー氏が、来季はクラブへの関与を減らすことを決断したという。
昨年夏にロマン・アブラモヴィッチ氏からチェルシーの株式を買収したトッド・ボーリー氏は、アメリカを拠点として活動している投資家。
クレディ・スイス、JHホイットニー&カンパニー、そしてグッゲンハイム・パートナーズで働いたあと、2013年にロサンゼルス・ドジャースの試合や番組を放送する「スポーツネットLA」を創立した。
それ以降はエルドリッジという投資会社を設立し、不動産やデジタルテクノロジー、レストランチェーン、チケットビジネス、プラスチックリサイクル、メディアなど様々な業種に進出している。
スポーツ面ではロサンゼルス・ドジャースの株式を20%保有しており、ロサンゼルス・レイカーズ(NBA)、ロサンゼルス・スパークス(女子バスケットボール)の共同オーナーでもある。
チェルシーを買収した昨年夏からは暫定スポーツディレクターも務め、6億ポンド(およそ1020.3億円)もの資金を投じて大補強を敢行し、さらにブライトンからグレアム・ポッター監督を引き抜くなど積極的に動いた。
ところがピッチ内では12位という結果に終わり、チャンピオンズリーグ出場権も獲得できず。1993-94以来29年ぶりとなる低迷のシーズンとなった。
『Daily Mail』によれば、この1月に暫定スポーツディレクターを辞任したトッド・ボーリー氏は、現在チェルシーの経営に関与する割合を減らしているとのことだ。
これまでは時間の50%をチェルシーの経営に使っていたものの、クラブの不振を受けてその割合を20%まで削減することにしたそうだ。
なお、チェルシーはすでにローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏をスポーツディレクターに、クリストファー・ヴィヴェル氏をテクニカルディレクターに招聘している。
来季の準備は彼らの指揮の下で行われそうだ。
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ただその一方でビジネス部門のチーフであるトム・グリック氏が今夏退任する予定となっており、経営面では新たな人材が必要な状況となっている。