假屋崎省吾さん「世界に名だたるくじゅう花公園に」 名誉理事就任会見【大分県】

名誉理事の就任会見で「世界に名だたる花公園にしたい」と語る假屋崎省吾さん=竹田市久住町久住のくじゅう花公園

 【竹田】竹田市久住町久住の観光施設「くじゅう花公園」の名誉理事になった華道家假屋崎省吾さん(64)が23日、同施設で就任会見に臨んだ。長所として22万平方メートルの広大な敷地や豊富な花の種類を挙げ、「花に関わる人間として魅力あふれる所。パワー全開で、びっくりたまげるものを目指す。世界に名だたる花公園にしたい」と語った。

 今後の計画について、6~11月に毎月2日間、土、日曜日に假屋崎さんがフラワーデモンストレーションやトークショー、サイン会を開催。初回は6月24、25の両日を予定している。

 竹田市の印象を「素晴らしい文化がある土地で、滝廉太郎にもゆかりがある」として、音楽などを取り入れた地域活性化イベントを催す構想や、ペットとの来園を歓迎するフェアといった企画のアイデアも披露。現在、500種ほどある花は種類をさらに増やすという。

 共に会見に臨んだ新運営会社「笑5」の佐藤忠知代表取締役(47)は「全国の花生産者とのつながりを生かし、新品種を最初に見て、買うことができる場にしたい」と発言。国内外のイベントに関わった経験から、交流サイト(SNS)での発信を通して海外からの誘客にも取り組む考えを示した。

 假屋崎さんは「花は心のビタミン。大分にはおいしい食べ物、ゆったりできる温泉、歴史がある。花公園、そして大分に来て良かった、また来たいと思ってもらえるようもてなしたい」と意気込んだ。

<メモ>

 くじゅう花公園は4月3日付で事業譲渡され、「共栄フーズ」(大分市)から、假屋崎省吾さんのブランドを活用したフラワーパークのプロデュースなどを手がける「笑5」(東京都)が運営を引き継いだ。

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