栃木県誕生と同じ 宇都宮富屋小学校で「創立150周年記念式典」

 今年(2023年)は、栃木県が誕生してから150年です。同じ1873年に開校した宇都宮市の小学校で25日、記念の式典が開かれました。

 創立150周年を迎えたのは宇都宮市徳次郎町の富屋小学校です。1873年・明治6年に上徳次郎に「明徳舎」として開校、1904年に富屋尋常高等小学校となった5月25日が創立記念日となっています。

 式典で五十嵐市郎校長は「多くの先輩たちが富屋小学校を愛し、たくさんの先生や友達とともに学び、すばらしい伝統を次につなげてくれた。どんなことにも元気でへこたれず、人のために活躍できる富屋の子として未来にバトンをつなげてください」とあいさつしました。そして、児童を代表して6年生の入江凜音さんがよろこびの言葉を伝えました。

 これまでの富屋小学校の卒業生は8488人、全校児童は1984年の650人をピークに減少し、現在は129人と2割ほどに減りました。

 一方、学校の周りは自然が豊かな環境で総合学習ではホタル飼育や田植え体験のほか地区の歴史や伝統芸能などの学びを通して地域の人たちとの交流が盛んです。これからも学校の歴史を紡いでいこうと式典の最後は声高らかに校歌を斉唱しました。

 そして、宇都宮市出身でとちぎ未来大使のエレクトーン奏者・倉沢大樹さんが演奏を披露し150周年に華を添えました。

 今年は、宇都宮市内にある16の小学校で150周年を迎え、それぞれの学校でこれから記念の式典などが行われます。

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