シェフらが講師、オオバ料理の講習会 JA部会、一般参加募り大分市で開催【大分県】

玉井徳裕さん(左)の調理を間近で見学する参加者=大分市津守
講師の玉井徳裕さん(右端)、坂本薫さん(右から2人目)、梯哲哉さん(左端)
見た目と食感も工夫された前菜「オオバと数の子 2種のチーズあえ」

 【大分】大分市特産のオオバの消費拡大を目指し、JAおおいた市大葉部会が24日、同市津守のJUKI本社ショールームで、オオバを使った料理講習会を開いた。県内の有名シェフや料理研究家計3人が講師となり、イタリア料理のコース8品を参加者36人の前で作った。

 大葉部会によると、オオバは8割が業務用のため、新型コロナウイルス禍の2020年1月ごろから売り上げが激減したという。少しでも一般消費を拡大しようと、同年7月にインスタグラム(写真共有アプリ)を開設し、調理法を発信している。

 これまでは部会員の妻らが定期的に講習会を開いていたが、集大成となる今回は初めて一般の参加者を募った。講師は別府市井田のイタリア料理店シェフの梯(かけはし)哲哉さん(50)、大分市中央町のシェフ玉井徳裕さん(39)、同市の料理研究家坂本薫さん(46)。

 3人は調理法を丁寧に説明しながら、オオバの香りを生かした前菜やリゾット、冷製パスタ、デザートなどを作った。参加者は熱心に見学し、写真撮影をする人もいた。試食した同市光吉の田口永依子(えいこ)さん(36)は「オオバは添え物や香り付けと思っていたが、いろんな料理に思い切って入れてみたい」と話した。

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