希少な1940年製リムジンなどクラシックカー100台集結 福井県あわら市で5月28日「フレンチ・トースト・ピクニック2023」

目玉のフジキャビン(右)とプルマン リムジン=5月23日、福井県のあわら市金津創作の森

 国内外の旧車や名車が集う第22回フレンチ・トースト・ピクニック2023が5月28日、福井県のあわら市金津創作の森で開かれる。展示はフランス車をメインに総勢100台が集結、展示の目玉となるクラシックカーでは、国内で動く車両として数少ない大小の2台。福井市の会社社長が所有する全長5メートルもある英国車高級リムジンと1950年代にわずかしか生産されなかった国産の“一つ目”ヘッドライト三輪車が出展される。

 同イベントは県内外の自動車愛好家でつくる実行委員会が毎年企画。今年の目玉は英国ハンバー社の「プルマン リムジン」(40年製)と富士自動車の「フジキャビン」(56年製)の2台。プルマンは全長5メートル超、全幅1.9メートル近い7人乗り。4リットルクラスの直列6気筒エンジンを搭載。貴族らを乗せていたとされ、ボディーの深緑色が英国車らしい。動くプルマンは国内にも数少ない。自動車部品卸売業の東谷自動車商会(福井市)の東谷守社長が長年所有している。

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 一方、フジキャビンは全長2.9メートル、全幅1.3メートル弱。前2輪後1輪の2人乗り三輪車。一つ目のヘッドライトが目を引くユーモラスなデザイン。バイク並みの125ccのエンジンを後方に乗せ、鮮やかな水色ボディーがかわいい。高度経済成長期の車ながらわずか85台しか製造されず、日本自動車博物館(石川県小松市)からの出品。

 このほか会場では、旧車20台の展示やパーツ販売のフリーマーケットもあり、キッチンカーも並ぶ。温泉街や北潟周辺など約40キロを85台が周遊するラリーも行われる。

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 実行委の伊藤憲治さんは「恒例の催しだが、車の歴史を感じ、人と車のつながりを作ってもらえれば」と来場を呼びかけている。時間は午前10時から午後4時まで。

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