実力あるのに…保有元で定着できず「ローン移籍」を繰り返している5名

ヨーロッパのビッグクラブのほとんどが厚い選手層を有しているが、一方で実力のある選手が出場機会を失い、他のクラブへローンで放出されるケースも多い。

今回は、そういった選手の中からなかなか保有元で定着できない選手たちを見ていきたい。

ブラヒム・ディアス(ミラン)

保有元:レアル・マドリー(スペイン)

ミランの誉れ高き10番を背負うディアス。

モロッコ人とスペイン人の両親を持つ彼は、マラガで育成された後、2014年に14歳でマンチェスター・シティの下部組織へ引き抜かれた。

2017年にトップチームデビューを果たすと、翌シーズンの冬に今度はレアル・マドリーへ移籍。2020年にはミランへローンで加入し、セリエAでは4ゴールを挙げる活躍を見せた。

昨季からは今度は2シーズンのローンで再びミランへ。今季はセリエAで6ゴール6アシストをマークしており、その去就が注目される。

イーサン・アンパドゥ(スペツィア)

保有元:チェルシー(イングランド)

チェルシーが保有権を持つウェールズ代表のアンパドゥ。

エクセター・シティではわずか15歳でプロデビューを飾った選手で、その後2017年にチェルシーへと引き抜かれた。

RBライプツィヒへのローン移籍は失敗に終わったが、2020年に加入したシェフィールド・ユナイテッドでは主力としてプレミアで25試合に出場し、成長を遂げた。

昨季はヴェネツィア、さらに今季はスペツィアと近年はセリエAの下位チームで活躍を続けている。今後は果たして。

ヤン・コウト(ジローナ)

保有元:マンチェスター・シティ(イングランド)

マンチェスター・シティが保有するブラジル人若手選手、コウト。

2020年にコリチーバから引き抜かれた小柄なサイドバックは、初年度に系列クラブであるジローナへ貸し出され、スペイン2部で経験を積んだ。

昨季はポルトガルのブラガへと加入しELの舞台でプレー、チームのベスト8進出を支えた。今季は再びジローナへローン移籍し、昇格組ながら好成績を残しているチームに貢献している。

コリチーバからヨーロッパへ羽ばたいた経歴から、ダニエウ・アウヴェス2世と呼ばれている。

ディーン・ヘンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)

保有元:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

ヘンダーソンは、マンチェスター・ユナイテッド生え抜きのGKだ。

若手時代はグリムズビー、シュルーズベリーへのローンで経験を積み、2018年からはシェフィールド・ユナイテッドへローン移籍した。

昇格した2シーズン目にプレミアで36試合に出場すると、ここでの活躍が認められて翌年からはユナイテッドに復帰する。

一時はデ・ヘアからポジションを奪った。しかし結果的に正守護神には定着できず、今季はノッティンガム・フォレストへローンで放出されている。

ルカ・ペッレグリーニ(ラツィオ)

保有元:ユヴェントス(イタリア)

ペッレグリーニは、元々はローマ下部組織出身のDFだ。2019年の冬にローンで加入したカリアリで頭角を現し、翌シーズンにユヴェントスへ引き抜かれた。

その後は再びカリアリへのローンを経て、2020年にはジェノアへローン移籍。ただここでは負傷もあって満足にプレーできなかった。

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昨シーズンは初めてユヴェントスでプレーし、セリエAでは18試合に出場した。

今シーズンは母国を離れてフランクフルトでシーズンをスタートしたが、冬からはローマの宿敵であるラツィオへローン先を変更している。

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