「未来への扉」始まる さくら市ミュージアム30周年記念展覧会、7月9日まで

開館30周年記念の展覧会

 【さくら】市ミュージアム-荒井寛方(あらいかんぽう)記念館の開館30周年記念の展覧会「未来への扉-美の力のゆくえ」が27日、同所で始まった。7月9日まで。

 今回は開館当初から収蔵してきた美術品を中心に、日本画と洋画それぞれ23点、水彩画3点、版画5点、陶器4点、彫刻1点を展示。作品は(1)風景(2)幻想(3)抽象・具象(4)人物-の各コーナーに分けて設置した。

 作家は、本県の美術界をけん引してきた人たちなどを中心に構成。県女流美術家協会設立者の武藤玲子(むとうれいこ)さんら32人となった。

 開館30周年記念に関し、小竹弘則(こたけひろのり)館長は「受け継いでゆく歴史と芸術文化に関わる責務の重さをいま一度感じ、改めて気を引き締めたい」と話していた。

 期間中、学芸員による作品解説を親子で楽しめるイベント「ミュージアムデヴュー」(6月24日、7月2日各午後1時から)も開催する。1人でも参加可。

 27日、親子で同イベントに参加した上阿久津、小学4年石川瑚夏(いしかわこなつ)さん(9)は「自分の考えや想像で、いろいろな絵の見方ができて楽しめました」と話していた。

 一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。月曜と第3火曜休館。(問)同館028.682.7123。

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