子どもサミット開催 日光市独自で来月5日 多様性認める社会目指し

「日光子どもサミット」の開催などを発表した粉川市長

 栃木県日光市は24日、市内で来月24、25の両日に開催される先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合に向け、市内小中学生を対象とした市独自の「日光子どもサミット」を来月に奥日光で開くと発表した。子どもたちは事前学習などを踏まえ、男女共同参画社会に向けたテーマについて意見交換する。同日の定例記者会見で、粉川昭一(こなかわしょういち)市長は「次世代を担う子どもたちにジェンダー意識を持ってもらい、多様性を認める社会づくりに向けて子どもたちが育っていくきっかけになれば」と話した。

 子どもサミットは、6月5日に中宮祠の県日光自然博物館で開催する。子どもたちに男女共同参画や女性活躍への理解を深めてもらうとともに、会合開催への機運醸成などを図る。

 市内全小中学校から代表の児童生徒1人ずつ計36人が参加。男女共同参画社会の実現に向け、市内の現状や課題などについて事前に学習した上で子どもサミットに臨む。

 当日は「家事・育児」「働き方」「女性の社会参加」の3テーマについてグループに分かれ、それぞれ意見を出し合う。グループごとに話し合ったことを発表し、粉川市長が講評する。子どもサミットで発表した内容は各校に持ち帰り、ほかの生徒たちの今後の学習にも活用するという。

 子どもサミット終了後は、G7会合の会場となる奥日光のホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」を訪れ、実際の会合場所を見学。会合への関心をより高めてもらうとともに、子どもたちに国際観光都市としての魅力を再発見してもらう。

 市内では5月27日、県などでつくる推進協議会の1カ月前イベントとして、「こども未来サミット」も開かれる。

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