台湾の旅に思いはせ 片町でフェア

台湾の魅力を満喫する参加者=片町きらら広場

  ●小松便就航15周年

 日台親善交流「台湾フェア」(北國新聞社後援)は27日、片町きらら広場で2日間の日程で始まった。小松-台北便の就航15周年を記念して初めて企画され、台湾屋台や観光ブース、八田與一(よいち)技師ら石川3偉人の紹介コーナーが並んだ。台南市とのリモート中継では日台の関係者が久しぶりに言葉を交わし、友好と再会を誓い合った。

 日本統治下の台湾で活躍した建築家の梅澤捨次郎技師(旧鶴来町出身)が設計した台南市の「林百貨」と、片町きらら前をインターネットで結び、大画面ごしに関係者が手を振った。

 新保博之、趙卿惠の両市副市長が5月の訪台について感謝を述べ、今後の交流に期待した。台南商工会のメンバーが名所を紹介し、市民や現地日本人が来訪を呼び掛けた。

 飲食屋台では台湾がゆや魯肉飯(ルーローハン)、パイナップルケーキ、雑貨などが並び、訪れた人は夜市の雰囲気を味わった。県台湾交流促進協会は珠洲地震被災者支援に売り上げの一部を寄付した。

 3偉人の紹介ブースでは「八田技師夫婦を慕い台湾と友好の会」が技師の功績をPRした。「回想の八田與一」(北國新聞社刊)など関連書籍も並んだ。農業用水整備に貢献した磯田謙雄(のりお)技師も紹介された。県建築士事務所協会は梅澤技師の建築遺産を伝えた。観光ブースでは、ほっこく観光などがエバー航空便を利用したツアーをPRした。

 オープニングでは実行委員長の佐々木紀衆院議員があいさつ。関係自治体の首長や3偉人の子孫が加わりテープカットした。馳浩知事も駆けつけた。最終日は3偉人の紹介や「三太子&台湾原住民踊り」、歌手の嶌村義隆さんと神隆社中、寒雲さんのステージが披露される。

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