高岡教区「最後」の報恩講 城端別院善徳寺、合併へ節目

高岡教区として最後となった報恩講=南砺市の城端別院善徳寺

 真宗大谷派の教区改編で7月1日に富山教区と合併する方向となった高岡教区の報恩講実行委員会は27日、南砺市の城端別院善徳寺で、同教区として「最後」の報恩講を開き、門信徒約200人が節目を胸に刻んだ。

 本堂で門信徒が真宗宗歌を合唱し、高岡教区の御器谷(ごきたに)勉教区門徒会長が「高岡教区としては最後の報恩講になる」とあいさつした。

 北島昭彦高岡教務所長が真宗大谷派や所属寺院の護持・発展に尽くした人と門徒功労者、在任30年の住職、坊守を表彰。「高岡教区としては、残念だが、これで最後になる。7月から富山教区として新たな歩みを始める」と述べた。僧侶が読経し、岐阜高山教区の三島清圓(きよはる)氏が法話を行った。

 高岡教区報恩講は、かつて高岡市の高岡大谷会館本堂で開かれていたが、2008(平成20)年に老朽化で本堂が取り壊されて以降、井波別院と城端別院で交互に開催されていた。

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