飛行機と“綱引き” 長崎空港「ランウェイウォーク」 子どもら楽しむ

機体を綱で引っ張る参加者=27日午前6時41分、長崎空港

 通常立ち入ることができない滑走路を歩くイベント「ランウェイウォーク」が27日早朝、大村市箕島町の長崎空港であった。参加者は普段見られない光景を写真に収めたり、飛行機の機体と“綱引き”をしたりして楽しんだ。
 空港に親しみ、子どもたちに航空業界にも関心を持ってもらおうと県空港活性化推進協議会長崎空港支部が主催。昨年に続き2回目の実施で、大人と子ども約60人が参加した。
 滑走路は全長3キロ。参加者は長崎空港ビルディング社員の案内を受けながら、午前5時から1時間かけ約1キロを歩いた。国土交通省長崎空港事務所の職員は滑走路の黒ずんだ部分が飛行機のタイヤの跡であることや、残りの距離を示す表示など滑走路から見える設備について説明した。
 スカイマークの社員は滑走路の上に水で絵や文字を描く「水アート」を披露。噴霧器を使い、「RUNWAY WALK」の文字やウサギの絵などを描いた。スカイマークでは通常の運航時にも水アートを実施することがあるという。
 その後、航空機の格納庫で機体の重さやプロペラの回転数などに関するクイズも出題。オリエンタルエアブリッジの航空機を綱で引っ張る体験もあり、大人と子どもが力を合わせて10トンを超える機体を動かした。
 同市立竹松小2年の草野圭亮君(7)は機体を誘導する灯火が印象に残った。「ライトで飛行機が(位置を)分かるんだと知ってびっくりした。歩いて楽しかった」と話した。

© 株式会社長崎新聞社