「長崎くんち愛」 市民ら語り合う 公開講座で映像鑑賞

過去の長崎くんちの映像を鑑賞する参加者ら=長崎市魚の町、中央公民館

 諏訪神社(長崎県長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」を愛する市民による公開講座「長崎くんちファイル」が26日、長崎市内で始まり、昭和や平成初期の演(だ)し物の映像などを視聴し、“くんち愛”を語り合った。
 長崎くんちの伝承を目指す市民団体「長崎くんちミュージアム推進会議」(岩崎直哉議長)が主催。くんち関連資料は現在、グラバー園内の長崎伝統芸能館(同市南山手町)に展示しているが、同会議は市中心部への新ミュージアム設置に向けた機運を高め、公開講座を通して市民とくんちの魅力を共有する。
 初回講座には約50人が参加。過去のくんちの他、日蘭交流400周年記念事業で2000年に開いた「日蘭くんち」、同年まで20年間実施していたくんちファンによる前夜祭「裏くんち」の映像を鑑賞。参加者は「日蘭くんちでは、長崎くんちで見ることのできない町のコラボがあった」などと当時の思い出を語り合った。
 岩崎議長によると、公開講座は2カ月に1回程度開く予定。参加無料。

© 株式会社長崎新聞社