グルメシティ長崎協を発足 50社が「食」通じ交流人口拡大

乾杯する参加者=長崎市曙町、稲佐山観光ホテル

 食を通じて交流人口の増加を目指す経済団体「グルメシティ長崎協議会」が28日、長崎市内で設立総会を開いた。飲食業を中心に、観光業や生産者など約50社が一体となり、長崎の食のブランド価値向上を促す。地域経済が潤うことで、人口減少に歯止めをかける狙い。
 同協議会は長崎県や長崎国際観光コンベンション協会(DMOナガサキ)と連携し、長崎県内外への情報発信を推進。同市の「さしみシティプロジェクト」や「長崎かんぼこ王国」などの民間組織とも協力し、食のブランド化を進める。県産品のキッチンカー提供や規格外食材の販売も行う。
 飲食業界全体の底上げを目指して勉強会を開き、ミシュラン星付きの店を増やすことも目標の一つ。これまで以上、飲食店と生産者や食品メーカー、行政との情報共有を図る。
 設立記念式典が同日、同市内であり、約110人が参加。台湾料理専門店「老李グループ・ジャパン」代表取締役で、同協議会の李宗賢会長は「グルメの街の歴史をつくりたい。日本一行きたい、移住したい街と言われるまで皆さんの知恵を借りながら勉強と努力をしていく」とあいさつした。

© 株式会社長崎新聞社