「間違っているところがあります」広島・海田町の “遺体なき強盗致死事件” 被告の女(37) 強盗への関与を否定

去年、広島・海田町で男性が暴行を受けて死亡したとされる事件で、強盗の罪に問われた女の初公判が30日、開かれました。

この事件は、去年6月、海田町で竹内義博さん(当時71)が事務所に監禁された後、死亡したとされるものです。

警察は、投資した金を回収しようと竹内さんに暴行を加えて死なせたなどとして、今泉俊太 被告(32)など男女7人を強盗致死の疑いで逮捕し、このうち 栗栖愛 被告(37)は、「強盗」の罪で起訴されました。

起訴状によりますと、栗栖被告は、今泉被告の暴行によって竹内さんが反抗できなくなったことに乗じて、ほかの6人と共謀して現金およそ11万円を奪ったとされています。

30日、初公判で栗栖被告は、起訴内容に「間違っているところがあります」と指摘し、強盗への関与を否定しました。

検察側は、栗栖被告が別の被告の取り立てを止めずに室内を物色したと指摘して、懲役2年8か月を求刑しました。

一方、弁護側は、「栗栖被告が知らないところでほかの被告が現金を奪った」などとして、無罪を主張しました。

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