長崎県大村市に「サクラミライ新大村」開業へ 新大村駅前に複合施設 住居など3ゾーン 商業施設は来春を予定

サクラミライ新大村の完成予想図(大和ハウス工業提供)

 西九州新幹線新大村駅(長崎県大村市植松3丁目)の東側区画について、大和ハウス工業(大阪市)、日本エスコン(東京)、イズミ(広島市)は30日、分譲マンションや商業施設など7棟からなる複合施設「SAKURA MIRAI SHIN OMURA」(サクラミライ新大村)を開業すると発表した。
 新大村駅前の開発を巡って同市は昨年、3社でつくるグループを優先交渉権者に選定した。総面積約2万5400平方メートル、総事業費は約110億円。施設名は市のシンボル、オオムラザクラにちなんだ。くつろぎやにぎわいがある、歩きたくなる町を目指す。
 敷地は「沿道商業ゾーン」「都市型住居ゾーン」「生活充実型ゾーン」に分かれる。住居ゾーンには分譲マンション2棟の建設を予定し、いずれも地上8階建て。合わせて191戸を備えるとしている。
 商業ゾーンにはイズミが運営するスーパーマーケット「ゆめマート新大村」が出店。主に食料品を販売し、地産地消を重視するという。イズミの出店は長崎市の「ゆめタウン夢彩都」に続き県内で2店目。ほかに4棟の商業施設を計画しており、商業施設は来年春、全面開業は2025年春を予定している。
 ゆめマート新大村の起工式が同日、建設予定地であり、各社や大村市の関係者らが出席。神事の後、イズミの山西泰明社長は「町に多くの人が住みたいと思えるよう準備を進める」、園田裕史市長は「新しい大村暮らしが始まるエリアにしたい」と述べた。

「ゆめマート新大村」の完成予想図(大和ハウス工業提供)

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