事故の音を聞き会社を出て救出・交通整理 歯科技工士ら4人に感謝状「自慢の社員」

感謝状を贈呈された河本さん(左)ら=亀岡市篠町

 京都府亀岡市篠町の「河本デンチャー歯研」の社員らが、交通事故で閉じ込められた運転手を救出したとして、京都府警亀岡署から感謝状を贈られた。歯科技工士の社員らは大きな事故の音を聞いた途端に飛び出し救助に当たったといい、同社の河本隆信会長(74)は「自然に体が動いた社員が誇らしい」と喜んでいる。

 事故は5月10日午前9時10分ごろ、同市馬堀駅前2丁目で発生。軽ワゴンが横転し、運転手1人が意識を失った状態で閉じ込められた。始業直後で慌ただしい時間帯だったが、河本さんや北口昌司社長(53)、士竪邦雄さん(43)、上杉信太朗さん(30)はすぐに事故現場に向かった。

 後部ドアから車内に入り、運転手を担ぎ出したり、交通整理をしたりと、救急車や警察官が到着するまで迅速に行動した。河本さんは「いざという時に自然に行動できる自慢の社員たちです」と話していた。

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