長崎の未来について V長崎・大竹選手ゲストに若者らと議論

長崎市の若者と長崎の未来や魅力について話し合う大竹選手(右上)=長崎市築町、BuildSpace

 学生の就活サポートなどをしている団体「スマイリース」(水流丈護代表)は、サッカーJ2、V・ファーレン長崎で活躍する大竹洋平選手(34)をゲストに、高校生と大学生が長崎の未来について語り合うイベントを長崎市内で開いた。
 市内の学生生徒に、選手との交流を通じ長崎のまちづくりに興味を持ってもらおうと企画した。
 5月28日にあったイベントでは、参加者が「夜景や歴史など価値のあるものが多い」などと長崎の魅力を語った。一方で「家賃が高い」「遊ぶところが少ない」など問題点も。若者が長崎に定着するためには「賃金を上げる」「若者向けの店をつくる」といった提言もあった。
 埼玉県出身で、2018年のシーズン終了後にV長崎に移籍した大竹選手は「自然があってごはんもおいしく、人も優しい」と長崎愛を強調。J1に昇格して盛り上げる一方、相手チームのサポーターにも「長崎の魅力をいかに伝えられるかが課題」とした。
 長崎南山高3年の小柳聡一朗さん(17)は「自分も今、県外に出るか長崎に留まるか悩んでいる。どうすれば人口流出を食い止められるか考えるいい機会になった」と話した。

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