スパーズ守護神ロリスが今夏の退団希望明かす…「時代の終わり、何が可能か、じっくり検討したい」

[写真:Getty Images]

トッテナムの元フランス代表GKウーゴ・ロリス(36)が今夏の退団希望を明らかにした。

ロリスは2012年夏にリヨンから完全移籍で加入。以降は絶対的な守護神に君臨し、ここまで公式戦447試合に出場。さらに、2015-16シーズンからはキャプテンを担ってきた。

これまで鋭い反射神経を生かしたシュートストップ、機動力を生かした守備範囲の広さでチームの守備を支えてきた一方、最先端のフットボールでは物足りない足元の技術、近年では失点に直結するミスも増え、クラブ周辺でも昨シーズン辺りから守護神交代の必要性を説く声も挙がっている。

現行契約は2024年まで残っているが、そういった空気を察する36歳GKは今夏のタイミングがノースロンドンを去る適切なタイミングだと考えているようだ。

ロリスはフランス『Nice–Matin』で今夏のトッテナム退団を望んでいることを認めた。

「僕らは重要な時期を迎えている。それは僕にとってもクラブにとってもね。つまりひとつの時代の終わりだ」

「今、僕には何か別の願望がある。何が可能なのか、じっくり検討したいと思っているんだ。だけど、僕にはトッテナムとの契約があと1年残っているということを忘れてはいけない。ただ、フットボールの世界では何が起こるかを予測するのは常に難しいものさ」

また、一部では生まれ故郷であり、プロキャリアをスタートしたニース復帰の可能性も取り沙汰されるが、今後の去就に関しては「最も重要なことは、自分が成長できるプロジェクトを見つけることだ」と語るにとどまっている。

なお、守護神退団濃厚となっているトッテナムでは、ブレントフォードのスペイン代表GKダビド・ラヤやバレンシアのジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリ、エバートンのイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードといった新守護神候補をリストアップしている。

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