土砂災害防止月間 長崎で街頭キャンペーン 「身近に捉えて」 県とNPO法人呼びかけ

うちわを配り、土砂災害への警戒を呼びかける会員(左)=長崎市浜町

 長崎県とNPO法人県治水砂防ボランティア協会(清水政治理事長)は3日、長崎市浜町のベルナード観光通りで、土砂災害への警戒を呼びかける街頭キャンペーンを行った。
 土砂災害防止月間の毎年6月に実施している。県職員や会員ら約20人が配布したうちわは、「山鳴りがする」など土砂災害の前兆現象をイラストで紹介し、スマートフォンで警戒区域を確認できるシステムのQRコードも添付。1982年の長崎大水害の写真パネルや、土石流の再現模型を展示した。
 長崎大水害当時、自宅近くの川が氾濫したという市内在住の70代女性は、その川の様子を収めた写真に目を留め、「とても怖かった。あれからハザードマップを確認するようになった」と振り返った。
 県砂防課の畑口隆範課長は「すぐに逃げ込めるように避難場所の確認をするなど、土砂災害を身近に捉えてほしい」と市民に求めた。今月10日は佐世保市島瀬町のアーケードでも同様のキャンペーンを行う。

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