パフュームの衣装の魅力紹介 デビューから時系列、厳選170着「近くで新たな発見を」 神戸で初の大規模展

「Perfume COSTUME MUSEUM」のメーンビジュアル

 9月9日に兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開幕する特別展「Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム・コスチューム・ミュージアム)」について、主催する神戸新聞社と同館が6日、オンライン記者発表会を開き、概要を明らかにした。パフュームの3人からは「近くでご覧いただけると、新たな発見がある」と笑顔のメッセージ動画が寄せられた。

 ダンスや楽曲で国際的に注目される女性3人組ユニットが、2005年にメジャーデビューしてから着用してきた衣装を時系列でたどる初の大規模展。「Perfume COSTUME BOOK 2005-2020」(文化出版局刊)収録の約760着や、その後、作られたものの中から、ライブやミュージックビデオなどで実際に着用した約170着を厳選する。

 「近未来型の挑戦者」「止まらない進化」「『未来』を超えて」「ステージに立つの」の4章構成で、デザイン画や型紙など制作資料も初公開する。

 複雑なダンスや早着替えを可能にする機能性、折り紙から着想した独創性、ライブ会場の最後列からでも輝いて見える演出効果などを紹介。近未来的なパフュームのパフォーマンスに花を添える衣装の魅力を伝える。最終章では、メンバーそれぞれが選んだお気に入りを、メッセージ付きで並べる予定だ。

 展覧会のメーンビジュアルも発表された。大きな紙を切り抜き、折りたたんだ衣装で3人は撮影に臨んだという。アートディレクター吉田ユニさんが手がけた。

 メッセージ動画には、あ~ちゃん、かしゆか、のっちが笑顔で登場。衣装についての印象を「どこから見てもきれい」「着る方がテンションが上がる」と語り、「微細なところまで見てほしい」「楽しみにしててね」と呼びかけた。

 同館の林洋子館長は「衣装はメンバー3人の挑戦や喜び、希望や願いを、最も身近な場所で支えてきた」。同館の橋本こずえ学芸員は「幅広い創造性を持った衣装の魅力を、伝えたい」と抱負を語った。

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 会期は9月9日~11月26日。月曜休館(ただし、9月18日と10月9日は開館し、翌日休館)。7月1日から前売券(一般1600円、大学生1200円)を発売する。

 同日~7月末には期間限定で、兵庫会場限定チケットホルダー(非売品)付き観覧券を2200円、兵庫会場限定デザイントリプル券(一度に3人もしくは1人で3回入場可能)を4800円で販売する。

 兵庫県立美術館では6月末ごろにホームページ上に展覧会の特設サイトを設け、トークショーなどの詳細も紹介する。同館TEL078.262.1011 (小林伸哉)

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