【大雨の爪あと】静岡市山間地では土砂崩れも 沼津市の浸水被害地区では片付けに追われる 6日

静岡県内では大雨による影響が続いている。静岡市葵区の山間地では、6月6日朝、土砂崩れがあり、住民などが一時孤立状態に。また、浸水被害を受けた地域では、6日も片付けに追われていた。

(望月宣伸カメラマン)

「葵区蕨野の土砂崩れ現場上空です、現在重機などで撤去作業が行われています」

静岡市によると、土砂崩れがあったのは、静岡市葵区蕨野の県道29号梅ヶ島温泉昭和線で、午前6時時半すぎに通行人から市に通報があった。市は崩落した土砂の撤去作業を行い、午前11時頃に一時的に通行止めを解除した。

(勝俣宜彦 記者)

「土砂崩れが発生した県道29号の現場です、現場はまだ土のにおいがしていますが、道をふさいでいた土砂はすでに撤去されています」

その後、現場付近ではのり面の崩落を防ぐ応急対策が行われていたが、市によると、先ほど工事を終えたという。この土砂崩れに巻き込まれた人はいなかったが、379世帯966人が一時孤立状態となった。

今回の大雨により浸水被害が出た地域では、住民たちが6日も片付けに追われていた。沼津市では、約300軒の住宅で浸水被害が発生。特に原地区の被害が多く、180軒が被害を受けた。沼津市の西添町では、6日も住民たちが掃除や、浸水した部屋を乾燥させる作業などを行っていて、臨時に設置された災害ごみの受け入れ場所には、使えなくなった冷蔵庫やタンス、ソファなどが持ち込まれていた。こうした状況を受け、市は、5日から原地区センターに臨時の災害相談窓口を設置し、罹災証明書の手続きや災害ボランティアに関する相談などを受け付けている。

(被災者)

「きょうはり災証明の手続きをしに来ました」「2年前も同じことがあったので、台風来る度に夜中に起きて車移動して、ビクビクしながら生活しているのでちょっとやりきれない」

(沼津市地域自治課 勝亦芳裕主任)

「きのう半日で54人の方がみえてます」「り災証明など、必要な方がいれば、ぜひ早めに相談窓口に来てほしい」

原地区センターの災害相談窓口は、6月11日(日)まで開設している。

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