児童の個人情報、教員が誤って閲覧可能フォルダに保存 児童が発見、数人が閲覧 兵庫・三木の小学校

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 兵庫県三木市教育委員会は6日、自由が丘東小学校で使用するパソコンサーバー内で、児童の個人情報を記載したファイルが誤った場所に保存され、児童が閲覧したと発表した。外部への流出は確認されていない。

 漏えいした内容は、いずれも同校6年生が3年生時のデータで、児童の成績や健康状態、家庭状況などが記された45人分のクラス分け資料と、23人分の学習や行動などの記録。昨年の4月1日に教員が、本来は教員のみが使用できるフォルダーに入れるところを、誤って児童が閲覧可能なフォルダーに保存したという。

 今年の6月1日、6年生の児童がタブレット端末からファイルを発見し、計6人が閲覧。児童から状況を聞いた保護者が学校に連絡し、判明した。

 学校はデータを削除し、記載のあった全家庭を訪問、経緯を説明して謝罪。全校児童の保護者向けに説明会を開いた。

 市教委は再発防止のため、個人情報を含むファイルのパスワード設定を徹底するほか、教職員の情報セキュリティーを高め、児童の心のケアにも努めるとしている。(小野萌海)

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