レッズの内野手デラクルーズが初昇格 メジャー全体4位の有望株

日本時間6月7日、レッズは外野手ニック・センゼルの故障者リスト入りに伴い、21歳の内野手エリー・デラクルーズをメジャーに昇格させることを発表した。両打ちで強打が持ち味のデラクルーズは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキング1位、メジャー全体4位と高い評価を受けており、デビュー戦となる7日のドジャース戦では「4番・三塁手」としてスタメン出場することが発表されるなど球団からも活躍が期待されている。

ドミニカ共和国出身のデラクルーズは2018年に16歳でレッズと契約すると、順調にマイナーを昇格。A+級とAA級で合わせて120試合をプレーした昨年は打率.304、28本塁打、OPS.945の好成績をマークし、今季は開幕前のスプリングトレーニングに初めて招待されると、故障による出遅れこそあったものの、AAA級で38試合に出場しOPS1.031と才能を開花させていた。

昇格が決まったデラクルーズは「いつかこの日が来ることは分かっていた。メジャーに昇格できるかどうかについて心配したことはないし、(AAA級の本拠地)ルイビルにいる間はただ自分の時間を楽しみ、その日が人生最後の日であるかのようにプレーを楽しんでいたよ」とコメント。レッズでは1942年のフランキー・ケレハー以来となる「デビュー戦でクリーンアップ起用」を果たした大物が準備万端であることをアピールした。

なお、デラクルーズの本職はショートだが、レッズは先に昇格していたルーキーのマット・マクレーンが19試合に出場し打率.329、2本塁打の活躍でショートのレギュラーに定着しているため、デラクルーズはサードで出場。マイナー時代に2人が同時出場した際はマクレーンが二塁手に回ることもあったため、開幕から主にサードを守り中軸に定着したスペンサー・スティアーを含め今後のポジションは流動的になるものと思われる。

現在地区4位で、短縮シーズンの2020年を除けば2013年を最後にプレーオフの舞台から遠ざかっているレッズだが、マクレーン、スティアーに加えて投手陣も開幕投手を務めたハンター・グリーンや、デビュー戦で好投を見せたアンドリュー・アボットなど若手の人材が揃いつつある。デラクルーズが期待通りの活躍でメジャーを代表する選手となることができれば、いよいよレッズの反撃が始まりそうだ。

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