先週の大雨で堤防が決壊した静岡・磐田市敷地川の現場に、7日、国交省の「災害査定官」が訪れた。現場では、被災地の復旧に向け技術的な助言や指導を行った。
磐田市敷地では、2日の大雨で敷地川の堤防が決壊。磐田市では床上・床下浸水の被害が41件発生した。
(清水将光 記者)
「堤防が決壊した磐田市敷地川ではきょうも応急処置が行われています、また現場には国交省の災害査定官が訪れ、現場を視察していす」
現地で行われた「災害緊急調査」は、国交省の災害査定官が被災地の復旧に向け技術的な助言や指導を行うもの。査定官は、担当者らから堤防が決壊するまでの経緯や、当時の川の水量などの説明を聞いたあと、今後の堤防の工法などを助言したという。
(国土交通省 三浦剛志 災害査定官)
「(説明を聞いて)いま早くできる工法だと思うが、原因を究明しそれにあったやり方でやっていただきたいとアドバイスした」
県は今後、国交省のアドバイスを踏まえながら、どのような工法で復旧するか協議していく方針だ。
一方、沼津市では7日からボランティアの支援活動が始まり、集まった人たちが被害が大きかったエリアへと向かった。沼津市では住宅など約300棟で床上・床下浸水が発生。特に被害が大きかったのは、西添町がある原地区。近くの放水路があふれ、約180棟が被害を受けた。西添町のアパート。畳や布団などが水に浸かり片付けが手に負えなかっため、住人はボランティアを要請したという。
(住人)
「消毒もやってもらえるし、片付けのめどがたつ、畳も時間がかかる、大勢来てもらってありがたい」
当時の様子を見せてもらうと…アパートの前の駐車所は一面、水で覆われ…その後、さらに水位が上がり、玄関から水が押し寄せ、床上15センチほどまで浸水したという。沼津市社会福祉協議会は、当面の間、ボランティアを希望する住民らの受け付け窓口を設置し、電話での申し込みも受け付けているという。
(沼津市災害ボランティアセンター 中西弘幸 副センター長)
「障がい者の方、高齢者、夫婦二人の方、片付けが困難な方がいると思う」「ボランティアセンターが生活再建、復旧のためにお手伝いできると考えている」
今回の大雨に関して、7日 午後3時半、浜松市が天竜区長沢の1世帯2人に対し避難指示を出した。土砂災害の危険性が高まったためだという。