アシスト数に加えて、優れたパサーの指標となるアシスト未遂こと「キーパス」。
今回はそんな惜しくもゴールに繋がらなかったパスを多く記録した選手を『Who Scored』のデータを元に見ていきたい。
ドゥシャン・タディッチ(アヤックス)
キーパスの本数:163本
セルビア代表のテクニシャン、ドゥシャン・タディッチ。
トゥウェンテでの活躍の後に加入したサウサンプトンでは、プレミアでのクラブの躍進に大きく貢献。一方でイングランドの激しいスタイルを嫌い、2018年からはアヤックスでプレーしている。
オランダ復帰後は毎年のように圧倒的な数字を残しており、今季もリーグでは163本のキーパスを記録した。
ただチームとしてはエールディビジ連覇が途絶えるという悔しい結果となった。
レミ・キャベラ(リール)
キーパスの本数:98本
フランス代表経験のあるキャベラ。モンペリエ出身の小柄なアタッカーである。
リーグアンで結果を残した後、2014年にはニューカッスルに加入し、プレミアで1シーズンのみプレーした。
マルセイユ、サンテティエンヌを経て2019年からはクラスノダールへ移籍。ロシアで3シーズンを過ごした後、昨季にモンペリエへ復帰し、今季リールへ加入した。
リーグ戦では7ゴール10アシスト、さらに98本のキーパスを記録するなど攻撃の中心として躍動し、33歳で再ブレイクを果たしている。
ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
キーパスの本数:99本
ボルシアMGのエースとして活躍するヨナス・ホフマン。
ホッフェンハイムの下部組織を経て、若手時代はドルトムントでプレーしていた。ただ出番は多くなく、2015年にボルシアMGへ放出された。
ここでも当初はあまり活躍できなかったが、昨季にブンデス二桁ゴールを記録するなど近年は存在感を発揮。28歳にしてドイツA代表デビューも果たした。
今季も好調で、リーグ戦では12ゴールをマーク。また99本のキーパスを記録し、多くのチャンスを創出した。
ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)
キーパスの本数:119本
マンチェスター・Uでプレーするポルトガル代表MFフェルナンデス。ボアヴィスタで育成された後、10代でイタリアへ渡った経歴を持つ。
若手時代はウディネーゼやサンプドリアに所属し、セリエAでプレー。2017年にスポルティングへ加入し、母国復帰した。
すると2年目にはリーグで20ゴールをマークする活躍ぶりを見せ、2020年の冬にユナイテッドへ引き抜かれている。
今季はプレミアで119本のキーパスを通し、司令塔としてチームを支えた。
クリスティアーノ・ビラーギ(フィオレンティーナ)
キーパスの本数:83本
フィオレンティーナで主将を務めるクリスティアーノ・ビラーギ。
元々はインテルの下部組織でプレーし、その後は様々なクラブへのローン移籍を経験した。2015年にはグラナダへ加入し、リーガでも1シーズンプレーしている。
キックの精度が高い左サイドバックであり、今季はセットプレーから多くの決定機を演出。セリエAでは83本のキーパスを記録した。
ビラーギの好調ぶりもあって、チームはコッパ・イタリア、ECLで決勝進出を果たしている。